歯ブラシの歴史 誕生から古代2

口腔清掃の歴史は我が国においても自然的に発生していましたが、古代においては世界のどの地域にも現在の歯ブラシの形態を有するものは発見されていません。しかしながら、いろいろな用具を用いて食物残渣を取り除いたり、歯を磨いたり、あるいは口中の清涼感を得ていたようです。

メソポタミア文明の遺跡からは紀元前3000年頃のものと思われる黄金の小楊枝が発見されており、これが現存する最古の爪楊枝とされています。

インドでは『スシュルタ本典』という医書に、口腔洗浄、歯ブラシ、歯磨剤、歯石除去について書かれています。

中国では金属製の小楊枝が古くから使われており、また1世紀ごろに仏教とともに房楊枝もインドから伝えられています。

紀元前500年頃の古代ギリシアではヒポクラテスが口気悪臭の治療として歯を磨く事を勧めています。

ローマでは口腔衛生思想はかなり発達しており、金・銀・青銅製、乳香樹の楊枝が盛んに用いられていたそうです。

紀元前1300年頃の日本でもこの時代のものと思われる人骨からの歯の側面に磨耗が見られることから、当時の日本でも何らかの方法で歯を磨いていたようです。

口腔清掃の起源は世界共通のものがあり、それは医学的な見地ではなく、信仰とともに起こったようでした。人々は神に祈る前の身を清める作法の一つとして、口腔清掃を行いました。それはまず「口を漱ぐ」ことに始まり、歯を摩擦するために人々は洗口剤や歯磨剤を作り、歯間部の食物残渣を取り除くために「爪楊枝」を作り出したのです。

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