歯ブラシの歴史 近世

McCauley(マッコーレイ)によれば、西洋における最初の歯ブラシは、1780年イギリス人によってつくられた、獣骨に穴をあけた柄に獣毛を針金で留めた歯ブラシであるとされています。

この頃を代表するフォシャール著の『外科歯科医』によれば、口腔衛生について歯科医の手で歯を清掃してもらった後には、自分で毎朝口中を微温湯ですすぎ、そしてさらに上等の海綿を水に浸して歯を上から下へ、下から上へ磨くのが最もよくと記されています。また、海綿を浸す水にブランデーを1/4ほど混和すると歯肉を強壮にし、かつ歯を固植させる効果があると述べられています。彼は歯ブラシが粗悪で、毛も馬毛で硬かったためか、歯ブラシよりも海綿の使用を勧めていました。そのため、この頃すでにフランスには歯ブラシがあったことになります。また、このほか清掃用具として亜麻布、海綿、錦葵、ムラサキウマゴヤシなどについても記し、さらに歯磨剤や先行剤の使用についても併用することが勧められています。

しかし、それより以前に刷毛(bristles)を有する最初の歯ブラシについての記載が1640年のイギリス王朝の伝記中にあると言われています。

また、楊枝については小木片や黄金製のものが使用されており、装飾品をしての価値があったものもあったようです。

この頃の日本においては、まだ歯ブラシは出現していなかったようです。楊枝(房楊枝や爪楊枝)によって歯や舌の清掃が行われ、口をすすぐ事や歯を擦ることが行われていたと思われます。また、歯磨剤の使用については房州砂を主体にしたもの、塩あるいは塩に数種類の薬草などを混ぜたものが使われていたのではないかと考えられているようです。

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