今日のフッ化配合歯磨剤

フッ化配合歯磨剤は家庭や職場でのセルフケアによるう蝕予防手段として、欧米先進国で1970~1980年代に急速に普及しました。そして小児う蝕の急激な減少をもたらした事として高く評価されました。これを皮切りに、従来の「歯磨きの補助剤」から「積極的な予防剤」として変化を遂げていきました。こうして欧米諸国での市場占有率は1990年代で90%以上にも増加しました。日本では2015年時点で91%まで増えています。日本での歴史を少し紐解くと、2011年に「歯科口腔保健の推進に関する法律」が公布・施行されました。加えて、う蝕予防に対するフッ化物局所応用が具体的に位置づけられました。更に翌年の2012年、母子手帳の1歳6か月児及び3歳児を対象とした保護者の記録の改訂により、「歯にフッ化物(フッ素)の塗布やフッ素入り歯磨きを使用していますか」という質問事項が載せられるようになりました。2017年にはフッ化物配合歯磨剤のフッ化物イオン濃度上限を1500ppmとする医薬部外品としての市販が厚生労働省によって新に認められました。う蝕リスクの高低に関わらず、フッ化物配合歯磨剤は自分の歯を持つあらゆる年齢の人々に利用されるべきホームケア・セルフケア用品です。予防メカニズムは、歯磨き終了後に歯面・歯垢・粘膜および唾液などの口腔環境に保持されたフッ化物イオンによる再石灰化と酸産生抑制効果からなります。しかしその効果は、応用量・作用時間・方法・洗口回数によって大きく左右されます。ここで最も大切な事は、フッ化配合歯磨剤の適正な利用方法を知る事だと思います。

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