大切なのは「家族の協力」

人間というのは、社会的な生き物です。自分ひとりで出来る生活改善というのは実はわずかだったりします。周囲の人・家族がどれだけ理解してくれ、協力してくれるかがとっても大切になってくるのです。膿漏の闘病に関しても同様の事が言えます。家族がそれと知らずに、患者さん本人の意欲を殺いでしまうという事は、膿漏に限らず多くの疾患に対して見受けられます。「妨害ている」という意識が無いからなおの事困ったものです。是非とも理解を求めたい。痛まないように格闘しながら丁寧に磨こうとすれば時間がかかってしまうかもしれませんし、1口30回噛んで食事をしようとすればそれこそ時間がかかってしまいます。そこを「いつまで磨いているの」「いつまで食べてるんだ」と家族が言ってしまうのはNGです。頑張って治療しているのに、そのやる気を殺いでしまっては本末転倒もいいところです。本来歯槽膿漏の治療というのは、前述した事に加えてビタミン豊富な食物の摂取・砂糖抜き・糖尿病治療などなど入院加療をすべき程の困難性が数々あります。しかも仮に一時入院しても、元の生活に戻って生活改善が無ければ、膿漏は再発してしまいます。生涯の生活に関わってきます。従って、どうしても「家族もろとも」になってくるのです。そしてその改善は、実は家族全員の健康を守るものでもあると言えます。さて、多くのケースで3か月たった頃には、患者さん本人がくたびれてきます。病状もこの時期に合わせて回復が緩やかな段階になります。治っていく過程が目に見えづらくなって、それが余計に苦痛に感じてくるのだと考えられます。この山を越える為には、家族の協力が肝になってきます。家族が「自分の健康保持の為にも必要」と気づき、同じ生活改善を一緒に取り組む事が最善だと思います。一緒に頑張ってくれる存在があるというのは心強いもので、本人は意欲を再び奮い立たつ事も可能になります。そこまではいかないにしても、「長寿には歯が必要。その闘いを今(患者さんが)しているんだ」という認識を家族が持ち、温かく励まして意欲を支えてあげる事がとても大切です。そして努力を評価し続けましょう。これが出来れば、苦痛な山が訪れたとしても、乗り越えられると思います。小さなお子さんがご家族にいらっしゃるなら、一緒なって取り組んで、正しい効果のある歯磨きの仕方を教えるというのも良い案だと思います。この家族にも理解してもらえるように取り組む事を、歯科医にも認識が広まってほしいものです。

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